whiteblueの徒然日誌

日々思うこと等を書き連ねるブログ

テレビ番組 11月4日放送のTBS「消えた天才」を見て

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全部は見てないんですが、柔道の金メダリスト野村忠宏さんのお兄さんの話とサッカー日本代表の宇佐美貴史さん紹介の河本光善さんの話を見ました。

天才ってすごく好きなんです。

なので、この番組はみかけるとつい見てしまう。

野村忠宏さんのお兄さんは自分より30kg以上体重のある大きい選手相手も一本をとって勝つ技術を持っていたそうで、そういうのカッコいいなーと思います。

でも性格が優しくて、相手を怪我させないかということを心配しちゃって力を出せず、練習では強いけど試合では勝てなかったのが、消えてしまった理由だそうです。

それと叔父さんがメダリスト、父親がコーチをしている柔道一家の長男だから自分ががんばらないとというのもあって、性格は向いてないけどがんばって続けていて、でも弟(野村忠宏さん)が強くなって優勝とかするようになっていったので、もう自分はやらなくても大丈夫だっていうのもあったそうです。

性格が優しくてかぁ〜、仕方ないよね。

でもそんなに才能があったのにと思うとなんかもったいない。

でもお兄さんは整体師?になって弟を支えていたそうで、肉体的にも精神的にも野村忠宏さんがオリンピックで金メダル三連覇をする支えにものすごくなったらしい。

すごくいい関係で、いいお話でした。

 

サッカーの方の話は、正直、私は宇佐美さんのことを全く知りませんでした(野村さんは知ってた)。(^_^;)

サッカーも一時期興味を持って主に海外サッカーチームの試合をよく見てた時期もありましたけど、一時的な興味なんで、ニュース番組で大きく何度も報道されるような人じゃないと知らないです。

で、河本さんは、宇佐美さんが中学生の頃に活躍してた人で、その頃の日本代表とかになってたらしく、独創的な技なんかがスゴかった人らしい。

プラス、人間的にすごく魅力的な人で、イカツい感じでもあるけど、豪快で面白い人だったらしい。なので、宇佐美さんも河本さんのその後をすごく知りたがっていたらしく、見つかってそのビデオを見せに来てくれた番組スタッフに、ものすごくワクワクしてると言ってました。

 

河本さんが消えた理由は、中学生の時にガンバ大阪ユースで飛び級で高校生のチームに入ったけど、そこでチームプレーをしろと言われ、河本さんの個人で技を見せるようなプレイスタイルを否定されて、個人でやってるとパスも回ってこなくなり、プレイスタイルを変えないといけないのか、という状況になってサッカーに対する興味を失っていってしまった、ということだそうです。

それでサッカーを辞めてしまい、その後、生き甲斐がなくなった喪失感から、暴走族に入ったり荒れたそうですが、中学の頃からつき合ってた今の奥さんのマユさんのおかげで立ち直って、20才でマユさんと結婚し、二人の子どももいて、電話回線を工事する仕事をしているそうです。

宇佐美さんが、当時も河本さんがマユさんの名前をよく出してたことを覚えてて、「よくマユマユ言ってたもん」「あーやっぱり そうなんだ マユさんと結婚したんだ」とか言ってました。

奥さんとの関係もスッゴクいいなぁ、うらやましい。中学の頃からずっとつき合ってて、荒れた時期も見放さずに支えたなんて、なんてエライスゴイ人なんだ。そういう関係に憧れる。

河本さんはサッカーを辞めたことは自分で決めたことだから後悔はしていないとのこと。

そしてでもサッカーを辞めて以降サッカーボールに触ることはなかったそうですが、宇佐美さんの、河本さんを消えた天才として紹介するビデオを見て、久々にサッカーボールをける気になったらしく、子供と一緒に広場でサッカーボールを蹴ってました。

十数年ぶりだったみたいですが、足技は健在だったみたいで、宇佐美さんもビデオで見て、「うまっ」って言ってました。

長男(5才)が最近サッカーやりたいって言ってるので、本当にやる気なら教えようかなと思うってことを言ってました。

 

あーすっごいもったいないケースの人だなー。

確かに人も魅力的な感じだったし、(そんなによくは知らないけど)本田みたいに個性的に独自の道をいくサッカー選手になれたんじゃないのかなーって気もします。

番組に出ていた駅伝監督の原さんが「スポーツ界の指導者として、当時の日本スポーツ界は協調性を重視していて、こういう個性的な選手を潰してしまった、申し訳ない」と言ってたけど、ほんと、もったいない。

周りのせいだけではないけど、彼自身にもそれでもどうにかやっていこうという気があればできる道もあったんだろうけど、彼はその気になれない性質の人で、それを受け入れる環境があれば彼は今サッカー選手だったかもしれない、と思うと惜しい。

もちろん、彼の気質から、その後も何か問題が出て辞めることになったかもしれないし、そこだけの仮定の話をしても、わからないけど。

 

1つちょっとケチをつけてしまうと、「宇佐美、原口、本田も認めた伝説の」って言ってたけど、本田さんはただ、宇佐美さんが河本さんの話をしたときに「なになに?」って話をきいてきたって話をしただけだよね、本田さん自身は河本さんのこと知らなくて宇佐美さんから話をきいた側だよね、って思いました。

それと、ガンバ大阪ユース時代の監督さんが出てましたが、この人って、河本さんを辞めさせた側の人なんでは?と後から見て(録画しといて見直した)思ったんですけど・・・。直接的に辞めさせたわけじゃないですけどね、原さんの言っていた個性的な人を認めなかった指導者側の人ですよね。

 

もう1つ、マラソンの高橋尚子さんが勝てなかった天才もちょっと見たんですが、この方の場合は、プライドが高すぎたんだね、って思いました。

 

今までにも消えたサッカー選手で、他に2人見てるけど、彼らもやっぱりものすごく才能があって(消えた天才だからね)、だけど活躍できなかった人達で、それは結局、サッカーが上手だという才能だけじゃトップ選手にはなれないってことなんだろうなと思う。消えた天才全部に言えることな気がするけど、才能があるだけじゃなく、どうしてもトップ選手になりたいとか、逆境だけどそれでもどうにかやっていこうという強い気持ち、精神力が必要なのかな、という気がしました。

 

そして私はこの2つ(柔道とサッカー)のエピソードを見て、ボロボロ泣いてしまいました。(マラソンは本人のプライドの高さゆえな感じで感動はなかった)

共感しやすいので、テレビで実話を見て泣くのはしょっちゅうあります。

柔道のお兄さんの話はいい話だっていうのもあるけど、天才の天才ぶりを見て感動しちゃうんです。うわーすげーカッコいい!ってことに感動。