2つの教室を経験して通った期間は約2年の、親の立場からバレエ教室のことをお話します。
最初の教室はすぐにやめてしまい、次の教室で発表会を1回経験してやめました。その程度の経験ですので、いろいろ知っているというわけではありません。
バレエを習わせようと思った理由
娘に何か体を動かす習い事をと思いましたが、どうも、どんくさい方で、嫌いではないけど運動は何かと下手で、きれいな物が好きな娘には、バレエがいいんじゃないかと思いました。上級になるとジャンプとかありますが、そこまでいかないうちは、全体的に優雅で動きがゆっくりだろうし、背筋が伸びて体の動きがきれいになるかな、と思ったからです。
あわよくばプロ等ということは全く考えていませんし、自分がやりたかったとか、自分の夢を子供に託すみたいなことも全く考えていません。
そして私は習った経験がないので、バレエに関することもあまり知りません。
教室選び
知り合いにバレエを習っている子がいなかったし、そういう話も全く聞いたことがなかったので、市内のバレエ教室をネットで調べました。一般的なバレエ教室に関する情報もネットで調べました。市内のバレエ教室に関する口コミは残念ながら全然見つけられなくて、バレエ教室のHPをみる程度でした。
バレエ団がバックにあるとチケットを買わないといけないとか、あったりするようで、そういうのは嫌だったし、プロとか全く考えてないので、あまり厳しくなさそうなところで、週1のレッスンで値段を比較しました。
週何回来ても金額が一緒とか、すごくやるつもりならそこの方が得だなというところもありましたが、そこまでやる気になったら教室を変わるとか考えればいいやと思って、週1で考えました。
ここがよさそうかなという目星をつけたところはあって、娘にもバレエの映像をみせて、こういうのやりたい?と聞いたらやりたいと言ってたのですが、なかなか初めの一歩を踏み出せず、どうしようかと思っているままでした。
市内でそれほど遠くはないんですが、自転車での送り迎えになるのが、できるかなぁという不安も多少あり、躊躇していました。
最初のバレエ教室
そんな時に、近くの公民館でバレエ教室をやっているという話を近所のママから聞き、そこなら近くて送り迎えも楽だしと思い、その時はコレだ!と思って、早速体験レッスンに行くことにしました。
行くまでわかりませんでしたが、そこはモダンバレエの教室でした。
一般的にバレエといってイメージするのはおそらく白鳥の湖とかクルミ割り人形とか、クラシックバレエの方だと思います。私もクラシックバレエの方をイメージしてましたし、モダンバレエというのがあるのを知りませんでした。
基礎は一緒みたいなんですが、振付が創作ダンスっぽいというか、クラシックとは全く違います。
体験レッスンで見学して、ああなんか踊りが違うんだなーとは思ったんですが、娘が楽しいと言っていたので、まあ娘がいいならいいか、それに月謝が安いし、と思って入会することにしました。
月謝は4000円で安い方だったと思います。
が、2ヶ月ぐらいして、娘が楽しくないから辞めたいと言ってきました。
最初は、えーまだ入ったばっかりなのに!と思いましたが、踊ってる振付がイメージしてたバレエと全然違うとは思ってたし、私の方もそこのバレエ教室で不満に思っていたことが他にいくつかあったのが、やめたい話を聞いたら噴き出してきて、一気に辞める方向に気持ちが傾きました。
私の方の1番の理由は個人的なことなので書きませんが、他に思ってたのは、そこで習ってる小学校の高学年の子でも、あまり上手な感じがしないな、ということでした。
娘には、どうして楽しくないのか、というのを聞いてみましたが、自分でもうまく説明できないようで、はっきりとはわかりませんでした。あまり友だちとこんなことがあったとか話さないので、よくわからないのですが、1つには他の子とあまり仲良くなれなかった、というのもあるのかなと思います。
娘は小1でしたが、そこで同じクラスの子は小1〜小3くらいまでの子たちで、みんな幼稚園からやってる子ばかりで、人数が少なくて輪ができあがっちゃっていて、入っていきにくかったみたいです。
それと、クラシックバレエじゃないってのもあったんじゃないかと思います。
私もそこは思っていた事でした。やっぱりクラシックバレエみたいに動きがきれいじゃないなって。
体験レッスンは実は数回OKだったので、3回ぐらい体験してだったんですが、それでもわからなかったんですよね。まあしょうがないです。
まだ初めて2ヶ月だったので、もう少し様子をみては?と言われましたが、私の方の気持ちがすっかりやめる方に傾いていたので、振り切ってやめました。
数カ月後にミニ発表会みたいなのが予定されていて、振付の練習もしてたし、衣装の話も出ていたので、ここで様子見するとそのミニ発表会までは続けないといけないことになるだろうし、そこで本格的な発表会ほどではないにしても、新しいシューズを買わないといけないとか聞いていたので、それなりの出費が発生してしまうので、ほとんどやめようと思っているのにそれは嫌だったので、思い切りました。
次の教室
ここで娘はもうバレエは嫌だ、という気持ちになっていました。
でもあそこはクラシックバレエじゃなかったから、と私は思っていたので、最初の教室をやめるときは、さっさとやめてしまいましたが、前に目星をつけていたところで習わせてみようと思っていました。
ちょうど目星をつけていた教室の発表会があるのを知ったので、娘と見に行き、3ヶ月くらい間をおいて、次の教室の体験レッスンに誘ってみました。
発表会でイメージできたのと、間をおいたおかげもあってか、娘はまた習う気になっていて、体験レッスンを経て次の教室に入会しました。
月謝は週一のレッスンで、7000円。入会金1万円でしたが体験レッスン後そのまま入会を決めれば無料ということで、その場で入会しました(初月の月謝をその場で払った)。
年上の方の子だけでなく、同じ年くらいで長く習ってるらしい子をみると、上手な感じでした。レッスン室はあまり広くありませんでした。
本格的に上を目指すにはむかないかもしれないですが、あくまで習い事と思っているので、そこは許容範囲でした。
最初は躊躇して一歩を踏み出せずにいたところなんですが、もう別の教室を経験してなので、躊躇なくいけました。
入る前にいろいろちゃんと確認してと思ってたんですが、結局あまりちゃんとは確認できないまま入ってしまったなと思います。小学生クラスに初心者向けとその前からやってる子向けのクラスがあるとHPに書いてあったので、そこもここに決めたポイントだったんですが、どうやらなかったようでした。
なぜそこをちゃんと確認しなかったのか、と後から思いましたが、今思うと、月謝とか場所とか厳しくなさそうとかいうことを考えると、初心者向け小学生クラスがなくても、そこしかなかったなと思います。
そして約2年続けて、発表会の2ヶ月くらい前に、楽しくないから発表会でやめたい、と娘が言ってきました。その時点で既に発表会の練習はずっとやっていたし、お金も払っていたし、発表会のための別のレッスン場への送り迎えとか、発表会に関する大変なことは始まっていましたが、娘に言われるまではやめることは考えていませんでした。
が、言われてみると、前と同じパターンですが、発表会に関わるいろいろなことで大変だし、2年くらい続けてのことなので、それなりにやってみて辞めたいなら、もういいかなと思いました。
発表会まで様子をみて、と最初は思っていましたが、また私のほうがすっかりやめる気になっていました。
そして、前回書いたような発表会当日を経験して、とても嫌になり、続けるのは絶対無理とまで思うようになりました。
他だったらどうだったかというのは、行ってみないとわからないことですが、発表会でお手伝いにきていた他の教室の先生の話だと、ここの教室はピリピリギスギスしていない方だそうなので、他でも結局は、私が発表会を経験して嫌になっていたんじゃないかなと思います。
2年ならって、姿勢がよくなったかもあまりよくわからない感じで、発表会で嫌な経験もしましたが、娘に運動系を習わせるならバレエかな、と思っていたので、やらせないうちはずっとバレエを習わせようかとグズグズ考えたままだったんじゃないかと思います。
だから、2年やって発表会を一応経験してやめておしまいってことで、娘も私もいい経験をしたってことでよかったんじゃないかと思っています。
スポーツクラブのバレエ教室だったらどうだったんだろうと思いますが、もう娘の方から言い出さない限り、また他のバレエ教室を考えるつもりはありません。
バレエ教室のこといろいろ
月謝
レッスン代以外に、施設利用費という名目で別にとられることがあります。2つ目のバレエ教室は施設利用費もレッスン代と一緒に月払いだったので、実質、月謝、レッスン代みたいなものです。
それと後援会費というのもあり、半年分まとめ払いでした。途中入会は月割り計算で入会月からですが、やめるときは返金はありませんでした。
(最初のバレエ教室は返金がありました)
名目が別であれ、習い事で払うお金であることに変わりはないので、レッスン代以外の決まって払うお金があることに要注意です。
後援会
名前はバレエ教室によって違うかもしれませんが、レッスンを受けている子たちの保護者で構成される後援会というものがあり、入会は必須でした。
保護者の中から役員が数人選ばれます。普段は主に役員が先生からの伝達事項をメールで連絡する、後援会費を徴収するくらいの仕事ですが、クリスマス会や発表会等のイベントでは役員が中心になって取り仕切ります。
発表会は舞台装置等もあって、その辺りは役員は関わってないと思いますが、保護者向けに説明会をしたり、発表会用レッスンの連絡をしたり、発表会当日の役割分担、衣装の直し方、髪型について等(あまり細かい説明はなかったですけど・・)、保護者向けのことは全部役員がやっていました。
先生から、発表会ではこうしてください、みたいな話はほとんどなかったと思います。
発表会では役員以外の保護者も当日、役割分担をしてスタッフとしてお手伝いをする必要がありました。
最初の教室は場所が公民館なので、レッスン部屋の予約、ラジカセ等を持ち帰って持ってくる当番、使う部屋によって椅子や机を片付けたり戻したり等を保護者がやっていました。
学校のPTAのようなもので、長くやっていればいずれ役員をやらなければいけないだろうし、無償の労働です。
バレエ教室の運営が、保護者の協力なくしては成り立たないようになっているんだなと思います。それだけ保護者のお金だけじゃない負担が大きいということです。
発表会
2つのバレエ教室とも、発表会は2年に1回でした。
基本的には発表会には参加するように言われると思います。
最初から発表会には参加しないでレッスンだけうけたいと思っているなら、入会前に確認したほうがいいと思います。
それと発表会はどこでやるのか、頻度は(年に1回?)、およその費用の総額、発表会用のレッスンで別の場所に行くのか、等も入会前に確認しておいた方が無難です。
娘が通っていた教室は、発表会用のレッスンでいつものレッスン場とは別の場所に15回以上行く必要があり、その送り迎えをする必要がありました。
送り迎えが必要だとして、入会する時には、いつも通うレッスン場の場所と時間の送り迎えしか考えていないと思いますが、発表会用のレッスンで結構な回数、別のところに行くとなると、そこへの送り迎えができるのか(場所と時間)も、問題になってくると思います。
ただ、そこまで確認して入会している人はあまりいないのかなとも思います。
発表会は最初に申込金を添えて(1万円くらい)申し込みをしましたが、その時点で発表会についての説明はほとんどありませんでした。このくらい費用がかかるよ、という重要なことも含めて。
気になる人は自分で聞くしかない状況でした。
費用に関して、まず参加費だけで10万円以上、衣装のレンタル代が1着8〜9千円で3着分、本番用のシューズ・タイツ代数千円、任意でビデオ代(blue-ray)14000円、写真代(買った分だけ)、発表会用レッスン場への送り迎えの駐車場代、電車賃、等々。
発表会用のレッスンへの送り迎え。働いているママは通常のレッスン以外の送り迎えに苦労したようです。
発表会当日のスタッフとして無償のお手伝い。私は下の子をどうしても預けられず連れて来たことで文句を言われ精神的苦痛が大きかったです。また、高い費用を払っているのに本番を見れませんでした。
発表会衣装を自分の子供に合わせての直し。ムシというのを作ってホックの止め位置を変えたり、詰めたり、名前をつけたりですが、レンタル品なので、返す時に全部取ります。
発表会当日に必要な細々としたものの準備(お菓子、食べ物、小物)。本番は夕方6時くらいからでしたが、当日リハーサルもあり、朝9時から夜9時まで、子どもと保護者は拘束されました。大人の出演者もいて、子供のほうが出演時間はずっと短いので、楽屋での待ち時間が長かったです。また子供は楽屋と舞台以外の場所には行ってはいけないことになっていたので、長い時間を楽屋で過ごしました。
そのため、お菓子を含む食べ物や飲み物を結構用意しておかないとでしたし、時間をつぶすものを(トランプとか本とか)用意するようにも言われていました。
この当日の拘束時間の長いのも、子供がまだ小学校低学年だし、下の子(幼稚園)も一緒なので、大丈夫なのかという不安もありました。
幼稚園の子達もいたので、お昼寝が大丈夫か、興奮して寝れなそうだけど、本番の頃に眠くならないか、と心配しているママもいました。
本番の始まる時間、終わる時間は、大人に合わせた時間になっていて、この本番当日の拘束時間の長さは、小学校低学年以下の子たちには厳しいと思います。
夜9時に終わるなんて、よい子はもう眠っている時間ですよ。
うちはいつも寝るのは9時過ぎますが、帰り着いたのは夜10時、いつもならだいたい眠っています。
その他
発表会でお金のかかる習い事なので、働いているママが多い感じがしました。
が、働いている人には1ヶ月前には予定がわかっていないと休みを取りにくいのではないかと思いますが、急な予定、予定変更もあったりして、働いているママに優しくない仕組みになってるなと思いました。
身近に習っている人がいて話を聞けるのが1番ですが、バレエを習っている子っていうのが結構珍しいんじゃないでしょうか。地域にもよるでしょうが。
ネットで口コミがあればいいですが、うちの方だと地元の口コミってあまりないです。
バレエ教室のHPがあればそれを参考にして(こまめに更新されているとは限らないので情報が古いこともあります)、あとは電話するか直接行くかして気になることを質問して、体験レッスンがあればうけて、と、この辺は他の習い事と一緒だと思いますが、なるべく事前に情報収集をした方がいいと思います。
いろいろ事前情報を集めても、体験レッスンを受けても、習ってみたら子供が辞めたいと言い出すこともあると思います。バレエに限らず、習い事って。
すぐ辞めた場合の損失(レオタード、バレエシューズ、タイツ等の衣装、後援会費等のまとめ払いの支払いの返金があるか等)もある程度考えておいた方が無難だと思います。
バレエ用品
教室によって色や形に決まりがあったりするので、ちゃんと確認してから購入しましょう。
うちが通っていた教室はほとんど決まりがなく、自由でした。
はっきり指定はなくても、暗黙の了解ということもあるので、見学時に通ってる子の服装をチェックする、積極的に先生や保護者に聞く等した方がいいと思います。
参考までに、うちで娘に買ったバレエ用品を紹介します。楽天のバレエ用品店で買いました。
サイズが合わなかった場合、無料交換してくれるので安心です。
うちが購入した時、レオタードの胸のところの飾りが取れてしまっていたんですが、それもちゃんと交換してもらえました。
最初に揃える際には、レオタード、シューズ、タイツを一緒に買うと割引になるので、それを利用するといいと思います。
レオタード
娘はひらひらが好きそうだなと思って、ひらひら付きの肩紐タイプにしました。 細身で肩紐がすぐ落ちてしまうので、後ろをクロスに付け替えて着てました。
タイツ
足の裏に穴があるタイプとないタイプがあります。 うちは穴あきタイプを使っていました。 教室で指定はなかったんですが、準備体操中等に穴から足先を出すこともあったので、穴あきにしておいてよかったと思いました。
シューズ
布製、後ろに革で滑り止めみたいなのがついてます。 うちが通っていたところでは、いわゆるトウシューズというのは、子供には履かせていませんでした。 履き口にぐるっと絞れる紐がついているので、少し大きめくらいでもいいと思います。 大きめで買ったつもりでしたが1年しないうちにキツイと言われ、買い換えることになりました。 2年しかやらなかったのに・・・。
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