whiteblueの徒然日誌

日々思うこと等を書き連ねるブログ

バレエの発表会を終えて思うこと

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子供のバレエの発表会を1度経験して思うことを書きます。
子供の習い事として、バレエ教室で続く子が少ないという話を他のママから聞きました。
その人の親戚でバレエ教室をやっている人がいてその人が言っていたそうです。
そして、バレエの発表会を経験してみて、それはそうだろうなと思いました。
それは親の負担が大きすぎるからです。


まず1回の発表会でかかる費用が高いです。教室に入る前に調べて、ざっくり10万円前後と思っていましたが、15万円以上かかりました。(教室によっていろいろというのはわかってましたが)
そして、発表会用の練習でいつもと違う場所と時間への子供の送り迎えでもそれなりに大変になってくるのに加え、発表会当日にボランティアのスタッフとしての仕事まで強制されては、やってられないと思う人が多くても不思議ではありません。
そして大金を出して出演させた発表会の自分の子供の出番を見られなかったりするのです。
私は今回みられませんでした。
先生はなるべく自分の子供の出番を見れるようにやりくりして、と言ってくれているという話を聞きましたが、それを後援会の役員に言うだけで、自分でそうなるよう具体的な何かをしてくれるわけではありませんでした。
発表会の舞台装置等はちゃんとプロに頼んでいますが、受付、会場の案内係、子供の世話係、楽屋の世話係といった仕事は親がボランティアでスタッフをやっていて、後援会の役員が具体的に仕切ってやっています。

それから発表会だけのことではありませんが、バレエ教室の後援会というものがあり、月謝とは別に集金されたり、役員としてボランティア活動をさせられたりします。役員は先生からの連絡を生徒たちの親にする役割を担っていたりして、後援会がないとバレエ教室が成り立たないのです。

バレエ教室によって事情は多少違うでしょうが、似たようなところが多いんじゃないでしょうか。

こんな風に親に多大な負担を強いるようなシステムというか、体制というか、やり方が変わらないと習い事でバレエをやる子は増えないでしょうね。その親のボランティアがないとバレエ教室が成り立たないっていうのがダメだと思います。

サッカーのように学校でやってるサッカークラブは安いけど親のボランティアが必要なのと、月謝は倍くらいするけど親はボランティアしなくていいっていうところがあるように、値段は高いけど親のボランティアは必要ないようなシステムがあればいいんじゃないでしょうか。裕福な家庭だけになりますけど、今でも発表会の費用の高さから、ある程度の経済的余裕が必要とされているのだし。

別に私はバレエ人口が増えて欲しいとか思っているわけじゃなく、こんなやり方してちゃあ、そりゃあ、やる人減るよねってことを実感したということを言いたいだけです。
そして私はすごーく嫌な思いをして、もう二度とバレエの発表会は経験したくないと思いました。
発表会に出ないでレッスンだけ続けるという選択肢をとる気もさらさらありません。
嫌な思いをさせられた後援会の人たちの中にいたくないので、続ける気はありません。

私は発表会当日、下の子を預けることができず、スタッフとしての仕事に一緒に連れていきました。
前日に、なるべく連れてこないでと言われ、相談してみますとは言いましたが、結果無理でした。
会場係で、座席の一番後ろの担当になるので、そこで席には座れなくても下の子は適当に後ろの壁沿いに座らせておけばいいと思っていたのですが、当日になって会場係で子供と一緒は絶対にダメと言われ、誰かに預けるか、楽屋にいさせるかしてくれと言われ、今さら言われても・・・どうしようかと思いました。
男の子でじっとおとなしくというのは無理なので、一緒にいないでほとんど知らない他のお母さん達に楽屋で預ける形になるのは不安がありました。その後、私が一緒にいないと楽屋担当のお母さん達に迷惑だからということで、係を他の人と代わって私は楽屋の係になり、発表会の本番は見れず、裏方で過ごしました。

役員の人が係を割り振りましたが、発表会の説明会では会場係の人は子連れではダメだなんていう説明はありませんでした。発表会のスタッフの仕事をするときは、(生徒以外の)子供は連れてこない、というのが役員の人たちの間に暗黙の了解として、あったのかもしれません。
そこは空気を読むところで、あえて説明するようなことではなかったのか、言い忘れてしまったのか。
そのことを言ってきた人は、ちゃんと言ってなかったかもしれなくてすみませんと言っていましたが、全くその通りで、そんなの聞いてないよ!って思いました。
そんな縛りがあるんだったら、割り振った時にちゃんと説明してほしかった。
そうすれば、もっと早く交代してもらって、せめてリハーサルだけでも見れたかもしれないのに。
楽屋係は本番の時見れないからってことでリハーサルで見れるように、会場係がリハーサルの時は楽屋で仕事をしていたんですが、本番直前に係を交代したので、リハーサルの時は会場係として楽屋の仕事を代わりにして、見れなかったので、本番でも楽屋係として仕事をして見れず、リハーサルの時に1つだけ見れただけでした。
スタッフをやる親は、当日は本番は見れないという話は前に聞いていましたが、見れると思っていたので、がっかり感はありました。でもそれ以上に一人で楽屋に置いておく子供が心配だったので、楽屋係で自分が一緒にいられることになった安心感の方が強く、ほっとはしました。
ビデオは頼んであるので後でビデオでは見れますが、実際にほとんど見ていないので、子供が発表会に出演したんだという実感がほとんどありません。
ただただ大変な発表会というイベントがあったというだけでした。

どうして会場係で子連れが絶対駄目なのか、正直わかりませんでした。
商業的なコンサートだったらもちろんスタッフが子連れで仕事するのはダメでしょうが、
子供の習い事の、無料で見れる発表会です。見に来ているのは、ほとんど生徒の家族か知り合いのみです。
つまり小さい子に対する理解のある人が多いだろうし、そこでスタッフを生徒の親にやらせているような状況で、何故子連れでスタッフをやるのが絶対ダメになるんでしょうね。

楽屋でも、それなりに下の子としてはおとなしくしていた方だと思うし、他のお母さん数人に、おとなしくしててエライねと褒められたりもしたんですが、ちょっとは動きまわったりしてしまうこともあって、ちょうどそれを見咎められて役員のお母さんに注意され、役員さん達の間で「連れてこないっていう話だったんだけど」「困ったもんだね」的な会話をされ、(ストレートに困ったもんだとは言われてないですが意訳するとそんな感じの)、精神的苦痛が大きかったです。
楽屋にモニターはありましたが小さくて舞台に人がいること程度にしかわからないような物だったし、本番を直接見ることは全くできなかったので、本当にとにかく早く終わって欲しいと思うだけでした。

発表会が終われば、また通常のレッスンの送り迎えだけになり、下の子を連れていってどうこう言われることはありませんし、次の発表会の時には下の子は留守番できるようになっているかもしれないけど、そんな対応をされた、つまりそういうのはダメって考えの人達の中でやっていきたくはないと思いました。
普段は、下の子を連れて行くことをとやかくいうわけではなくて、バレエの発表会は特別、って思っているのかもしれません。子供の習い事なのに、子連れに優しくない環境ってどうなのって思います。
そこのバレエ教室のお母さんたちみんながっていうわけじゃなく、「えーどうしてダメなの」とか「厳しいよね、細かいよね」と私の方に共感してくれる人も何人かいました。
全員に聞いてみたわけじゃないのでわかりませんが、発表会を仕切っている感じの人、数人以外の、大部分の人は私寄りの意見かもしれません。バレエ教室に長く関わっている人ほど、思い入れも強く、見方が厳しくなっていっているような気がします。

発表会を成功させたい、ちゃんとしたいっていう気持ちが強いだけで、別に嫌な人なわけではないとは思っています。
私に注意した人も、普段は感じのいい人もいました。(他は普段も厳しい感じの人ですが)
子どもだけの発表会ではなくて、大人の生徒さんもたくさんいて、出番としては大人のほうが断然多いので、子供のっていうふうに思ってないのかもしれません。子連れ事情よりバレエへの思い入れの方が強いのでしょう。
でもそんなにちゃんとしたいなら、ボランティアでスタッフやらせるなよって思います。
しかも、希望者じゃなくて、出演する生徒の親に強制してやらせてるんですから。

仕切ってる人たちももちろんボランティアですが、だからというか、段取りや準備や説明が悪いなと思う部分が多々あります。それも生徒の親がやってるんだからしょうがないと思いますが、だったら、こっちも大目に見てよ、と思います。

発表会のスタッフの仕事についての説明とか、発表会についての説明とか、発表会で使う買わないといけない物とか、もうちょっとちゃんと説明できるはずじゃないのか、いろいろなことで説明が足りなすぎると思いました。
発表会で使う本番用のシューズとタイツは教室指定の物を買わないといけないっていうことはちゃんとはっきり言われていませんでした。何を買うかは当日売りに来たお店の人がわかっているはずなので聞いてくださいと役員に言われただけです。役によって違う部分もあるし、役員も前もって何を買うのかわかっていなかったので、説明会で説明がなかったのは仕方なかったと思いますが、教室にお店の人が売りに来る日、小さい子達は集団で同じ役だったりするので、役ごとに何を買うか書きだして貼っておくとかできたと思います。発表会が初めての人が多い、小さい子達の役の種類はそんなに多くなく、4種類だったのでそれほどの手間ではなかったでしょう。
そして発表会当日、シューズやタイツが指定の物とは知らず、違うタイツを買ってしまっていた人がいました。
その人は、指定のものと似たような色の練習用のタイツを持っていたので、それでなんとかしました。
発表会用の買う物については、先生の責任なのかとも思います。
それは先生がやらないで、役員がやるの?って疑問に思うこともよくあります。
そんなに役員に頼ってて、先生はやらないの?って。

だから、バレエ教室のそういうやり方って、生徒の親にすごく頼っていて、そんなんでいいのって思います。
そして子供の習い事なのに子連れに優しくない環境ってどうなんでしょう。
そういうところではやっていけないと思いました。

発表会より前から、子供が辞めたいと言っていて、私もそこそこ大変だから、もういいかなという気になっていました。
でも子連れに文句を言われた、あの事がなければ、ここまで続けるのは絶対無理っていう嫌な気にはならなかったでしょう。
私はもうバレエ教室はコリゴリです。

追記 2017.9.21

最初のバレエ教室で一緒だった子のママさんに会う機会があって、お話を聞きました。最近、そこの教室を辞めて、その時引き止められたりなんだりで、かなりゴタゴタしたそうです。発表会区切りで辞めたそうですが、他にも同じ時期に辞める人が多数いて(発表会区切りは辞め時でもありますしね)、それもあってすんなり辞められず嫌な思いをしたそうです。

他の人から酷い言いがかりをつけられたり等したとか、発表会も嫌な雰囲気だったとか、その人達は仲良しだと思っていたので驚きました。

その後、今は別の教室に通っていて、まだ経験してないけど発表会も含めて、そこは送り迎え以外に親の負担はないそうです。

コメントでも親の負担の少ない教室の話をいただきましたが、そういうところもあるんだなぁと思いました。

通える場所なので、もしまたバレエ教室に通うならそこを考えたらいいかもしれませんが、今のところ、辞めてから子供がバレエをまたやりたいと言い出したことはないですし、親として関わる必要があるうちにまたバレエをやるってことはないだろうなーと思います。

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